「 ス リ ラ ン カ の 至 宝 釈 尊 の 真 身 御 舎 利 特 別 御 開 帳 」 事 務 局
特 別 御 開 帳 に 際 し て の メ ッ セ ー ジ
佛教之王堂での特別御開帳に際してスリランカ大統領閣下をはじめ首相・大臣並びに国家指導者等々から、メッセージが寄せられました。
スリランカ
Message from Sri Lanka
スリランカ大統領顧問
ラクシュマン・ジャヤコディー閣下
インドからスリランカに伝わった釈尊の 真身御舎利が
世界の仏教の中心で御開帳されることは 仏教史に特筆されます
二千五百年の昔、インドで生まれた釈尊の教え「仏教」は、アショーカ王の子息により二千三百年前に、我が国スリランカに伝わりました。その後、スリランカより遠く東南アジアに伝わったのが南伝仏教、上座部仏教であり、スリランカが 南伝仏教の故郷といわれるゆえんです。前世紀20 世紀の終わりまで、上座部・チベット・大乗仏教は共に交わることも、同じテーブルに着くことさえもありませんでした。そのため仏教徒は世界的に減少し、衰退の一途をたどっていたのです。
1996 年、スリランカ政府は、僧侶では初めて久世圓心定猊下を国賓としてコロンボに御招待いたしました。猊下は、「上座部・チベット・大乗の僧侶は共に同じ釈尊の弟子である。釈尊の原点に共に返り、共に協力し合おう」と全世界に呼びかけておられました。
私は、時の宗教大臣として喜びをもって、猊下を国賓としてお迎えいたしました。
その時より、「釈尊の原点に」、というスローガンの下、開催されている佛教サミットも、早、来年2010 年、ベトナム政府主催の下、第六回を数えようとしております。
仏教徒の心の依処「佛教之王堂」も、昨年2008 年11 月完成、落慶の運びとなりました。
全世界の仏教徒にとり、これほど大きな喜びはありません。
インドで生まれた釈尊の純粋な、万物に対する慈悲の心が、二千五百年の時を経て、数え切れぬ多くの人々の帰依の心となり、「佛教之王堂」で静かに華開いています。インドからスリランカに伝来した釈尊の御舎利が、この世界の仏教の新しい聖地、全世界の仏教徒の心の依処である「佛教之王堂」にて御開帳されますことは、大きな意義あることであり、仏教史上に特筆されることでありましょう。
スリランカ民主社会主義共和国
大統領顧問/元宗教大臣
ラクシュマン・ジャヤコディー