「 ス リ ラ ン カ の 至 宝 釈 尊 の 真 身 御 舎 利 特 別 御 開 帳 」 事 務 局
ス リ ラ ン カ 大 統 領 特 使 御 挨 拶
◇ 開 会 式 に お け る 大 統 領 特 使 御 挨 拶 か ら
皆様へ
スリランカ政府主催の下、ここ日本国の 「佛教之王堂」において、釈尊の真身御舎利の御 開帳が開催される運びとなり、出席する機会を得る ことができましたことは、無上の喜びでございます。
約三十年間続いたテロの根絶に成功し、スリラン カは新しい時代を迎えました。
国民は現在、平和を享受しております。現在スリラ ンカ政府は、国家の統一と経済の発展に全力を注い でおります。
今までの長き困難の中にあっても、変わらぬ御支援と御理解を賜りました日本 国民の皆様に、深く御礼を申し上げたいと存じます。
日本国、並びに、全世界三億七千万人の仏教徒の心の依処である、ここ佛教之 王堂において、釈尊の真身御舎利の特別御開帳を開催させて頂きますことを、大 変嬉しく存じます。
また、スリランカ大統領マヒンダ・ラージャ パクサ閣下のたっての願いを快くお受け頂き、慈悲の御心をもって、我が国のテ ロに対する戦闘で、我が身を打ち捨てて戦った勇敢な兵士を含む、敵・味方を超 えた多くの犠牲者のために、スリランカ国テロ犠牲者追悼大法要、並びに、スリ ランカ国国家安寧祈願大法要を執り行って頂く機会を設けて頂きましたことに、 心より感謝申し上げます。
「恨みは恨みによって息(や)まず。 恨みは恨みなきによって息む」という釈尊の 御言葉通り、戦後の平和への道は、慰霊から始まり、慈悲によって築かれるのです。
スリランカ大統領閣下は、二千三百年の古にアショーカ王が平和の塔を築き、 インド全土の平和を祈ったように、スリランカ全土に平和の塔を建設し、永き平 和を築きたいと心より願っておられます。
この度の大法要は、我が国の大統領閣下が手がける、崇高で徳高き任務を、成功 へと導く、大いなる鍵となるでありましょう。
この度の御開帳のために、釈尊の御舎利を御提供下さいましたペルマドゥーラ 大寺管長ベンガムウェ・ダンマディーナ大僧正猊下に御礼を申し上げます。また、 このように壮麗なる法要を御準備下さいました実行委員会の皆様、さらに、我々 を御支援下さいました全ての皆様方に心より感謝申し上げます。
私たちは、平和への道を歩ませて 頂きたいと願っております。誠に有難うございました。
皆様に 崇高なる三宝の御加護がありますよう 祈念申し上げます
スリランカ大統領特使
チャマル・ラージャパクサ