「 ス リ ラ ン カ の 至 宝 釈 尊 の 真 身 御 舎 利 特 別 御 開 帳 」 事 務 局
特 別 御 開 帳 に つ い て
経 典 に 説 か れ る 御 舎 利 の 功 徳
舎利とは、遺骨を意味するサンスクリット語「シャリーラ」の音訳で、お釈迦様 の御遺骨のことです。
二千五百年の昔、お釈迦様は、クシナガラにて入滅され、荼毘に付されました。その時、全身が水晶の小粒のような御舎利と化したと伝えられています。
それを知った八大国の国王たちは、御舎利を奪わんとして軍勢を率いて到来し、 戦争となるところ、ドーナという婆羅門の仲裁により八大国すべてに公平に 分けられたと伝えられています。
二百年後、マウリヤ朝のアショーカ王はインドを統一し、七ヶ所の御舎利を 再分配し、八万四千もの塔を造ったとされています。以後、御舎利はお釈迦様の分身として、各国において命懸けで護られてきました。
御舎利には、また、多くの不可思議な話があります。
『日本書紀』には、六世紀の敏達天皇の治世、蘇我馬子が、試しに御舎利を鉄床の上に置いて、鉄鎚で打ってみたところ、鎚と床は破れ砕けたが、御舎利は 損なわれず、これに驚いた馬子は、以来篤く仏教を信仰したといわれています。
さらに七世紀、唐の僧、三蔵法師玄奘が、天竺の旅路から帰国する際にブッダガヤを訪れ、御舎利を拝観したその夜に、御舎利が納められた塔の内部 から光が放たれ、その奇瑞は、東の空が白み始めるまで、消えなかったと伝えられています。また、これを見た周囲の人々は、大いに仏教を信奉したということです。
二千五百年もの時を経た、心の時代ともいわれる二十一世紀、世界の様々な 地に仏舎利塔が立ち並び、縁ある人を仏教に帰依せしめています。お釈迦様は、滅後も御舎利となって、今もなお人々を救っておられるのです。
冒頭の『聖・観大乗経』にあるように、たとえどんなに小さな御舎利であろうとも、それを礼拝供養するものは、来世に、仏国土に生まれると、その功徳の莫大なることを経典は讃えています。