釈 尊 の 原 点 へ


仏 教 と は



 煩悩(ぼんのう)の矢を抜き捨てて
 執着(しゅうじゃく)を離れ安心を得ば
 そは あらゆる憂い悩みを超え去りて
 憂いなき全(まった)きやすらぎに帰す者なり

 仏教は、二千五百年の昔、北インドの地にお生まれになった釈尊(お釈迦様) が説かれた教えです。人間は、「目的」と「使命」を持って生まれてきます。釈尊は、「人生は苦なり」と看破され、止むことのない人間の苦を滅ぼす道を 探し求められた末、ついに、あらゆる苦を離れ、「大涅槃(だいねはん)」(真のやすらぎ)に至る道を発見され、その道を弟子たちに説かれました。


 そして、その教えは、後に弟子たちによって膨大な経典としてまとめられ、仏教として後世へ伝えられ、数え切れぬほどの人々に無上のやすらぎを与えつつ、今日に至っています。


釈 尊 の 御 生 涯

 釈尊は、二千五百年の昔、北インドのヒマラヤのふもとにあったカピラ国の皇太子としてお生まれになりました。


 幼い頃から何一つとして不自由のない生活を送られていましたが、ある日、人間には、どのようなものをもってしても解決できない根本的な苦しみがあることを悩まれ、その解決を求めて、29歳の御歳にて、地位・名誉・財産のすべてを投げ捨てて出家されました。


 そして、6年間にわたり厳しい苦行を積まれた末、苦行は真の道ではないと、苦行をも捨て去って、35歳の御歳、12月8日、暁の明星が輝くとき、ブッダガヤの菩提樹の下にて悟りを開かれ、あらゆる苦を離れた真のやすらぎの境地に達せられました。


 釈尊は、それから45年間にわたる御生涯のすべてをかけて、ひたすら、自ら悟られた真実の道をあらゆる人々へ説き導かれました。


 それは、生きとし生けるものすべてに幸福あれと願われる釈尊の広大無辺な慈悲の御心の表れに他なりません。


 真実の道を自らの身をもって歩み、休むことなく人々へ説き続けられた釈尊は、80歳の御歳、2月15日にクシナガラの沙羅双樹の下にて、寂かに入滅されました。


 私たちと同じ人間の身体を持って生まれ、私たちと同じく苦しみ悩まれた末、人間がこの世に生まれた目的、すなわち「大涅槃」に至る道を発見され、あらゆる人々のために、その大涅槃の姿を自らの身をもって示され、入滅されたのです。


 その御教えは、弟子たちによって一言一句の誤りもなく膨大な経典としてまとめられ、インドの地から世界へ広まり、あらゆる人々へ真の幸福をもたらしたいとの、その御心と共に、現代に伝わっています。