ナーランダ僧院 地鎮式
平成20年11月1日
仏 教 興 隆 に 向 け て 玄 奘 三 蔵 の 心 を 未 来 の 学 僧 に 託 す
ナーランダ僧院再建発願文に署名
仏教の花咲く国 カンボジア王国
ノロドム・シアヌーク前国王陛下
ナーランダ僧院再建発願文に署名
南伝仏教の雄 スリランカ
ラトナシリ・ウィクラマナヤカ首相閣下
平成20年11 月1 日、「佛教之王堂」落慶法要に続いて、ナーランダ僧院地鎮式が、カンボジア王国ノロドム・ シアヌーク前国王陛下・皇太后陛下をはじめとする来賓の方々、並びに、世界32 ヶ国の仏教最高指導者御臨席の下、執り行われました。
ナーランダ僧院は、今より1,600年の昔、北インドの王舎城にほど近い地に、クマーラ・グプタ王が創建した僧院です。
王舎城は、遥か2,500年の昔、北インドに栄えたマガダ国の首都で、釈尊が仏法を説かれ、衆生済度に励まれた、仏教に大変ゆかりの深い都であり、この地に建立されたナーランダ僧院は、仏教をはじめ、哲学、文学、数学、美術等々、あらゆる学問を教育・研究する世界一の総合仏教大学として大いに発展し、全世界に、その名を轟かせました。
7世紀、中国の名僧、玄奘三蔵は、インドの地に連綿と伝えられた真の仏の教えを中国へ、もたらしたいとの情熱に燃え、国禁を破って中国国境を越え、一路、インドの地を目指しました。大砂漠を渡り、氷河に覆われた高山を登り、何度も命を失いかけながら、はるばる、ナーランダ僧院へたどり着いた玄奘三蔵は、僧院一の高僧から大歓迎をもって迎えられ、わずか5年間で、あらゆる教えを会得しました。
惜しまれつつ、インドの地を後にした玄奘三蔵は、唐の皇帝から、国をあげての歓迎を受け、中国の仏教を大きく発展させました。玄奘三蔵がナーランダ僧院からもたらした、仏の教えと経典の数々は、やがて、シルクロードを経て東の果ての日本へ伝えられ、今もなお、不滅の輝きを放っています。
玄奘三蔵が学んだ当時のナーランダ僧院は、全世界から選抜された1 万人もの学僧が学び、仏道実践に励んだということです。
第四回佛教サミット共同宣言に基づき、釈尊の理想である、「世界の平和と人類の安寧」へ向かうため、全世界に仏教を興隆する礎と するべく、佛教之王堂に隣接する地に、現代におけるナーランダ僧院を建立せんとするものです。
かつてインドで仏教が百花繚乱の如く栄えた時代
学問の中心であったナーランダ僧院の遺跡