国内のテロリストとの争いが終結し
スリランカに仏教によって尊い平和が　もたらされました


　我が国、スリランカには、釈尊御入滅後、最も早くインドより仏教が伝えられ、その後、仏教は、我が国より遠く東南アジア全域に弘められました。それ以来、二千三百年、我が国は、伝統ある南伝仏教の故郷として、釈尊の教えを忠実に守り、実践し、仏教の伝統が正しく保持されてまいりました。
　この度、25 年以上の長きにわたり、数多くの犠牲者を出した国内のテロリストとの争いが終結し、スリランカに尊い平和がもたらされました。
　マヒンダ・ラージャパクサ大統領閣下は、今日まで、長きにわたって御支援頂いた日本国政府を始め日本国民の皆様方に対する心よりの感謝として、我が国に伝わる聖なる釈尊の御舎利を御開帳させて頂きますことを願われました。
　日本国の「佛教之王堂」は、世界で最も荘厳なる寺院建造物の集合であり、私たち佛教徒の大いなる誇りであり、全世界三億七千万人の仏教徒の心の依処であります。スリランカが二千三百年の間、国の宝としてお護りしてきた釈尊の御舎利を、日本国の仏教徒の皆様のために、聖なる地、「佛教之王堂」において御開帳させて頂きますことは、宗教大臣として、この上ない喜びでございます。
　そして、できる限り、数多くの日本国民の方々が、平和をもたらす教えである仏教の希有なる御縁に触れられることを、心より願います。
　そのために、日本国始め兵庫県、加東市、及び関係する全ての方々の格別の御協力を、期待するものであります。

スリランカ民主社会主義共和国
宗教大臣
パンドゥ・バンダラナイケ