【 世界文化遺産 】富士山 白糸ノ滝 滝壺周辺整備工事 完成セレモニー

 富士宮市長 御挨拶

 皆さん、おはようございます。本日はお忙しいところ、お集まりを頂きまして誠に有難うございます。富士山が雪化粧をいたしまして、また雲一つない素晴らしい天気に恵まれまして名勝および天然記念物「白糸の滝」滝壺周辺整備整備完成セレモニーが催すことが出来ましたことを、大変嬉しく思います。改めまして申し上げますが、皆さんもご承知の通り、「日本の宝を世界の宝へ」を合い言葉に取り組んでまいりました富士山の世界遺産登録が正式に決定されました。この白糸の滝も、世界遺産「富士山」文化的価値を証明する重要な構成資産の一つとして認められましたことは大変喜ばしい限りであります。そして世界遺産に相応しい環境整備を進めるため、昨年八月から滝壺への通行規制を行い、整備工事を実施してまいりましたが、この度、予定通り工事が完成し、本日午前十時をもって通行規制を解除することとなりました。整備工事期間中は、観光客や売店関係者の皆様に、ご不便とご迷惑をおかけいたしましたが、これからは生まれかわった白糸の滝の素晴らしさを、そしてあの源頼朝が、
 この上に いかなる姫や おはすらん おだまき流す 白糸の滝
と詠んだ美しさを訪れる多くの皆様に感じて頂けるものと思います。


 さて困難と思われておりました整備が、実現できましたのは適切なご指導と財政支援を頂きました文化庁および静岡県の関係者の皆さま、滝壺からの移転を快諾して頂きました2軒の売店所有者様、また工事用通路や資材置き場として所有地を使用させて頂きました宗教法人念佛宗三寶山無量壽寺様の協力があったからこそであります。この場をお借りいたしまして改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。なお無量壽寺様が引き続き世界遺産の環境整備に全面的な協力を頂けることになっておりますので、当初の計画に基づいて右岸の展望台や回遊性のある遊歩道の整備を実施してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。そしてこれまでは夏に涼を求めたり、紅葉シーズンに訪れる観光客が中心でありましたが、これからは春夏秋冬一年を通して楽しんで頂ける環境を整えていきたいと考えております。結びに当たりましてこの大切な遺産を確実に後世に引き継いでいきますためにも、より一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして私の挨拶とさせて頂きます。本日は誠に有難うございました。


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